レジ袋が有料化されて、いちいち3円払って買わなければならなくなった。
3円と言えば早起きして得をする値段と言われている。3文だったかもしれない。忘れた。
ところで昭和初期に3円あれば何を買えるのか調べてみた。
おおよそ、新聞が3部買えて、岩波文庫を2冊買えて、スクランブルエッグを70人前作れて、恋人にはがきを150通だせるくらいの値段であった。
昭和初期の3円と今の3円を比べても仕方がないが、念のため、参考までに、嫌味たらしく調べてみた所存である。
いずれビニール袋は撲滅されるのだろうか?
たいへん困ったことだ。
特に、犬をお飼いの方は、たいへん困ったことだろう。
なぜなら、犬の糞はコンビニのビニール袋で拾うのが定石だからだ。犬のうんちをエコバッグで拾う人はいないだろうし、まさか風雨に削られるのを待つことにする(要するに拾わない)なんて近代国家ではもってのほかである。
ビニール袋が撲滅されたら、僕たちはどうやって犬のうんちを拾えばいいのだろう。
素手、だろうか。
素手からの、ポッケ、だろうか。
こんなことは近代国家のすべきことではない。
たぶん、いずれは犬のうんちを拾う用の袋が開発されるのだろう。あるいは品種改良されてうんちをしない犬が生まれるのだろう。うんちを「気化」させるのだろうか?わからない。
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プラスチック廃絶運動の第一弾としてビニール袋が有料化したものと思われる。
20年くらい時間をかけて、やがてプラスチックのコーヒーカップやストローや包装も姿を消すのだろう。
むしろそうならなかったら焼け石に水で、まさか国際的な潮流に合わせるためになんとなくビニール袋を有料化したのなら覚悟が足りない。もっと地球、もとい人間のことを考えて、本気になって環境保全に取り組むべきだ。
海や川の岸に流れ着いたペットボトルやビニール袋やコーヒーカップのゴミが目に入ると、どんなに美しい景色も歪んでしまう。
我々はもっと自然を享受すべきだし、そのために守っていかなければいけないことがあるのだ。
残念ながら「ルール」だけでは環境を保全できなくて、ついに現実的な強硬手段に出たのだろう。これで良かったのだと思う。
ウミガメがビニール袋をクラゲと見做して誤嚥し、窒息死する悲劇がそこかしこの海で起こっている。
可哀相なことだが、自分の食事くらい、有機物と無機物の違いを見分けられないでどうするのだ、という気持ちもある。クラゲなんて不味そうなものを食べるのはやめるべきだ、という意見も聞く。ハンバーガーとか寿司とか美味しいものを食べるべきだ。コーンフレークのほうが栄養もあるだろう。亀サイドにも問題がある。
という冗談もほどほどにして、ウミガメは助けなきゃいけないし、すべての生物が人間のせいで絶滅に追い込まれるなんてことはあまりにも悲しいし恥ずかしいことだ。万物の霊長としての責任だ。
生物の大量絶滅の原因が、隕石と氷河期に次いで人間、というのはどうしても避けねばならないし、人間が人間に厳しい環境にしてしまうのもなんとかしなくてはならない。
甘んじて3円くらい払おうじゃないか。(エコバッグを使え)