エイが海底を泳ぐ動画をなんとなく見ていた時に気付いたのだが、エイは人間と体の構造が違いすぎる。
エイって普通の魚とは全然違う見た目をしてるよな〜、軽自動車と在来線くらい違う。などと思っていた矢先の気付きであった。
エイと人間は、バスタオルと東急東横線くらい違う。
エイの体は人間にない要素で構成され、人間の体はエイにない要素で構成されている。まぁそれは魚一般もそうだろうが、エイに関しては特に顕著だ。
私がエイを人間とかけ離れてると思うように、エイも私たちをエイからかけ離れてると思うだろう。それはニーチェのかく語りし「深淵を覗くとき、深淵もまた私たちを覗いている」という言葉の真意を指すかのようだ。
やっぱりニーチェはすごい。
イカも人間とはかけ離れている。
イカは人間どころか、そこらの魚からも一線を画している。
イカを捌くとき、常々、本当にこの生物は地球上のものなのかと疑わしくなるくらいには、イカは人間と違いすぎる。
イカは、胴と頭(目のついてる部分)の隙間に指を突っ込んで、膜を剥がし、内臓を引き抜いて、捌く。この膜というのが薄皮でできていていとも容易く、もろい。
こんな膜一枚で内臓が胴体にぶら下がっているのだ。しかもそれは、包丁など使わずに、体のパーツ同士の「隙間」に指を突っ込むことで剥がせるのである。
胴体と内臓を外すのにこんなに簡単にできていいのだろうか?パーツに隙間があるのもよくわからない。
「体の大事な部分はすべて膜によってぶら下がってる状態」
それがイカのすべて。そもそも、頭の上に胴体があるのもおかしい。
内臓をうまいこと引き抜くと、こんどはまたその構造の単純さに驚く。
胃があって、なんか細長い部分があり、墨袋があり、なんか白いドロドロのものが付着している。
以上。
あまりにも単純で、その気になればビニール袋と腐ったチーズで再現ができそうですらある。
こんな構造した化け物が大海原をスイスイ泳ぎ、波間から射す光に無性な気持ちを抱いたりするのだから驚きだ。
しかも、焼くと美味いときた。
人間好みの味になって、人間に寄り添おうと企んでいるのだろうか。