自動車に新たな税が加えられて、走行距離に応じて課税するなんてすごいことが起こるのでは、という話を聞いた。
東京23区は鉄道網がえげつなく発達していて車なんてほとんど必要ないけど、それ以外の場所では車は必須だろうから、考えたやつは悪魔だ。しかもこれ、田舎に行けば行くほど車乗りは不利になる。
排気量によって自動車税の課税金額は変わるので、近年のハイブリッド車による排気量の減少が税収の減少につながってしまい(ザマミロ)、走行距離による課税を検討しているらしい。
若者のクルマ離れなんて言われてるけど、こんな状況でクルマに乗りたいと思うか、老人共は孫に聞いてみたらいい。
私はクルマを持つ予定がないからどうだっていいけど、クルマ好きにはキツイ話だ。
ところで私はこの話を聞いたとき、結構、感心してしまった。
考えたな〜、この手があったか!と顎に触れながら唸ってしまったほどだ。一本取られた!とすら思った。
その後で、クルマ乗りには酷な話だなぁと思い至った。
国は、国民のどこから、どれだけ搾り取れるか、たくさん考えているに違いない。日頃からいろいろなものをチェックし、先を伺っているに違いない。
あっ!と思ったらとりあえずスマホのメモに残しておき、後日調査のうえで資料にまとめたりしているに違いない。
この、どっからどれだけ搾り取れるかを考える仕事、かなり楽しそうだ。
私も考えたい。
そんで採用されたら、けっこう嬉しいだろうな。
肥満税なんてどうだろうか。
BMI値の大きさによって累進課税にする。太っていれば太っているほど課税されるから、人々はダイエットするだろうし、税収は増えて国民は健康的になるので一石二鳥ではないか。
アイス税。
アイスにもタバコや酒と同じように税をかける。
アイスは娯楽の食べ物だ。栄養なんてないし、これも食べてばかりいると太るから健康にいいわけがない。嗜好品に違いないので税金をかけやすい。税金をかけることに罪悪感が少ない方がいい。
誕生税。
産んだら税を取る。ある特定の場合に限り、税金をかけてもいい。閏年生まれには課税しちゃう!みたいな。死亡消費税という、死んだら遺族が払う税金があるので、似たようなテンションでやってもいいんじゃないか。
こうやって考えていくのは結構楽しくて、自分のアイデアが国のために直接関わっていると思うとかなりモチベーションも高くなる。
自分が対象になって税を搾り取られると思うと許せない気持ちになるが、搾取側になればめっぽういい気分だ。
税務官になろう。国税庁に入ろう。
当然、税務官になったら給与から税金が引かれないと思っているのだが、当たってるだろうか?
ここまで私はその前提で書いてきたのだが、もしも税務官たちも税金をかけられているのだとしたら、意味がなさすぎる。
メビウスの輪じゃん。税金を取る仕事してて、自分からも税金を取られてる???そんなことある??