いま絶大なブームを巻き起こしているのはコロナウィルスである。
あまりにも流行っていて(主に話題の面で)、コロナウィルスを開発した創造主はしめしめ思っているに違いない。
じっさいに罹患して苦しんだ人もいるし、亡くなった人もいる。しめしめ、と思っている創造主は許しがたい。
私の仕事は会社の端末管理なので、急遽テレワークを爆裂に推進するようになった今週、てんてこ舞いの大騒ぎであった。
「テレワーク用のモバイル通信機を借りたいのだけど」という依頼が尋常じゃなく一日何十件もやってきて、ついに在庫が尽きた。
「すみません、いまベンダーに発注しているので、1カ月くらい待ってください」
「そんな。会社にはテレワークしろって言われてんのに、うちの部署はどうすればいいんですか?」
「知るかバカ」
電話越しに喧嘩腰。
もともと準備してなかったお前んとこの上司が悪い。
社内制度を以前から有効活用していた部署ではテレワークなんてお馴染みのものだったのだ。そういう優秀なひとたちは急遽テレワークになっても柔軟に対応できる。
馬鹿が。
「持ち帰る用のPCを欲しいのですが」
「うちの部署の新入社員用のPCを前倒しで4台準備してほしいのですが」
そんな案件もわんわん入り込んできて、ただでさえ人事異動前で忙しかったのに、やることが増え、泣きそうになる。
おまけに、私の部署までテレワークしようとしているので案件の締め切りが前倒しになり腕が2本じゃ追い付かない。阿修羅にでもならないとだめだ。
このような事情もあり、コロナはたいへん許しがたい。
コロナのなにが悪いって、名前が悪い。
コロナって名前はどうしてかちょっと可愛い。
猫の名前みたいだ。
こんな名前だから政府はあまり危機感を抱かずに対応が後手に回り、対応したかと思ったら無責任のはちゃめちゃの有様となってしまったのだろう。
「エボラ出血熱」みたいに禍々しい名前にすべきだったのだ。
「ガリン肺炎」とか「ジルポニ肺炎」みたいなもっと得体の知れない名前の方が事前の危機感をあおって良かったかもしれない。
江戸時代にコレラが流行したとき、コレラを「虎列刺」と当て字にしていたが、コロナも名前が似ているわけだし漢字をあてて恐怖感を増した方がより感染症予防に力が入るのではなかろうか。
虎列刺みたいに、一目で「これはヤバそうだ」と思えるものがいい。
かつ、簡単な漢字で伝わりやすいといい。
【案】
・虎呂泣
・虎旅難
・殺那
・殺亡
・凝労奴
このへんでどうだろう。
「君」の字が「コ」「ロ」「ナ」で構成されているというツイートを見たので、こんな漢字を作ってみてもいいかもしれない。
君を想えばそれはやまひ。
みんなでウィルスを撃退して、私の仕事が軽くなればいいね。