同棲生活において毎月の食費はいつも決まった額までと設定している。そこをオーバーすると僅かに自尊心が傷つく仕組みにして、生活費を計上しているのだ。
もちろんこれは恋人の趣向で、私はそういった金銭管理が苦手なのでとにかく彼女の言うがままにレシートを取っておき、エクセルに打ち込んでいるだけだ。
こうした生活をするようになったのも同棲を始めてからで、私は生まれて初めて自分が毎月どれだけの金を使っているのかわかった。生きてるだけで金が減り、減った分を補うために働かねばならない。可視化された経済活動。
本来は自分が個人的に使った金もすべてメモして計算した方がいいのだろう。でもまだそこまでする気概はない。でもたぶんやった方がいい。
今月は食費があと600円ほど残っているらしい。
幸い冷蔵庫の中も6割ほど充実しているので、あと3日間はなんとかなりそうだ。
しかし、ビミョーに足りないような気もしている。あと3日間をやりくりするには絶妙に食品が不足している気がする。
600円て少ないけどめちゃくちゃ大きい。
ある程度のものはいくらか買えるけど、かなり選択しないとあっという間に詰む。
食費を決まった額の内になんとしても抑えたい。
私たちは自尊心を向上させたい。
食費の目標額はテキトーに設定した割には「頑張らないと達成できない」金額になっていて我ながらうまいと毎月思う。
外食ができない金額ではないけれど、できれば避けないとオーバーしてしまうくらいの設定。
双方の実家から食糧の仕送りがあれば目標金額達成は容易いくらいの設定。
絶妙なラインなのだ。
今月はここが踏ん張りどころだ。
1日200円しか使えない。200円ともなるとかなり怪しくなってくる。
こういう時は「うまい棒計算」をしよう。
1本10円のうまい棒が20本しか買えない。いや、20本も買える。
うまい棒計算によってなんだかまだまだいける気がしてきたぞ。よし。