久しぶりにライブに行った。
今年の3月に読売テレビで放送されたショートドラマ『140字の恋』で主演された鈴木愛理ちゃんのワンマンコンサートだ。
恥ずかしながらそのドラマの第2話原作に私の作品が起用され、以来鈴木愛理ちゃんの存在が私の中で膨らんで歌や踊りなど視聴するようになり、ついに「コンサートに行ってみるか」となったわけである。
もともと恋人が愛理ちゃんのファンということもあり、足は運びやすかった。
曲を聴くようになったとはいえまだ新参のニワカファンであって°C-uteやBuono!などアイドル時代の曲をほとんど追えていないのではたしてコンサートを楽しめるか不安だったが、そんな不安蹴散らしてくれた。
ずっと良かった。
最初から最後まで良かった。
なんかわからないけど、これを書いてる今(コンサート翌朝)も、思い出すと胸が高鳴るくらい良かった。
なんかもう、いい、難しいことは。とにかく良かったんだわ。正直、なにをどう書いて語ればいいのかまだ整理できていない。
人を惹きつけるってこういうことかと思った。日本は大丈夫だと思った。
歌が本当にうまくて、曲もバラード、ロック、アイドルぽいものからラテンぽいものまで表現の幅も広く、喉も強い。なによりも楽しそうに歌う姿が尊くて、手を合わせそうになった。阿弥陀か。
特にロックテイストの力強い声を必要とする曲が映える。でもどれもいい。なんかもう歌ってるだけでいい。
夢中になって手拍子してわぁ!と聴いていてふと、昔から愛理ちゃんを追いかけてるファンの人を羨ましく思った。
このワンマンライブは実に2年ぶりなのだそうだ。コロナ禍の影響で昨年のライブは中止し、この2年は雌伏の時を過ごしつつもキャリアを広げていったらしい。女優業やモデルやさまざまなことに手を広げ活躍し、レコーディングも進めつつも、しかしながらファンと最も近い距離でいられるワンマンライブはできていなかった。
そして昨日、満を辞しての、ライブだ。
私が古参のファンだったら最後のMCで泣いていたかもしれない(これ書いてたらなんか泣きそうになった)。
いろいろなことがあったのだろう。いろいろな想いがあったのだろう。
私もその一部になりたかった。ひどく羨ましい。
私はこれからその一部になっていく。
あと、ずっと可愛かった。1秒の隙もなく、ずっと可愛いのってどういうことなのかよくわからなくなってしまった。なにを食べてるんだろう。同じ酸素を吸っているとは思えない。光。如来か。
え、こんなに可愛いのか、ってちょっと絶句した。可愛いのは知ってたけど、ここまで可愛いとは。
芸能人は生で見るとテレビよりもずっと可愛いってよく聞くけど、まさにそれだ。逆に私のような眉毛も整えていない素人がテレビに出たらどんな惨事が映し出されるか想像に難くない。
笑顔がマジ、咲く、ってかんじ。咲顔だよ。
恋人と興奮をそのままに感想を語りながら帰宅した。
行ってよかった。
ライブ終わってからずーっとドキドキしてて、これ恋かもしんねー、とちょっと焦ってる。ライブ後から愛理ちゃんの映る画面を真っ直ぐに見れていない。正面から見たら、ときめきが矢となって胸を貫く気がして。
怖い。
本当は今日の仕事も全部嫌で逃げ出したいんだけど「愛理ちゃんにがっかりされたくないな」と思ったら必然とパソコンに向かってた。
わかんないんだけど、私の中で「推し」の感情が芽生えようとしているのかもしれない。
つーか、もう推すわ。
よろしくお願いします。