蟻は今日も迷路を作って

真面目な話からそうでない話まで。本当の話から嘘の話まで。蟻迷路(ありめいろ)という人が書いてます。

仕事終わりのミニデート

日は仕事を定時で終わらせて、電車を乗り継いで有楽町へ寄り道をした。

見ておきたい服があったのだが、私が到着する頃には店は閉まっており、スタッフが撤収作業をしていた。

ひじょうにがっかりした。でも仕方がない。

妻にいま有楽町にいるよ、とLINEをすると、ちょうど彼女もマルイにいるというので、このまま落ち合って夕飯を済ませることにした。

今週末に妻の友だちの結婚式があるというので有楽町のハンズに寄ってご祝儀袋を買い、ついでなので少し歩いて銀座の方へ向かった。

いつの間にか11月も終わりに差し掛かっている。夜の空気が冷たく頬をかすめる。街路樹にイルミネーションが施され、なんの特別でもないビルの谷間が必要以上に輝いている風景に、冬の到来を感じる。

ブランド店のショーウィンドウに芸術作品のようにバッグや服が飾られて、銀座は街ひとつが美術館みたいで歩いてて楽しい。平日の夜は、休日に比べたら人も少なくて歩きやすい。

「今年のクリスマスはどうしようか」

なんて話をここ最近ずっとしている。

今年のクリスマスは土日なので、せっかくならどこかに出掛けるとかなにかしたいと妻が言うのだ。

私は人混みが嫌いだし、旅行も難しそうだし、正直、クリスマスというものになんの感情も抱いていないので(あれだけ盛り上がるのに祝日にならないナゾの日と思ってる)、妻の好きにしてほしい、言うことには従って連れ立ってどこかへ行こうと思う、と以前伝えたら、ヘソを曲げてしまったたため、それ以来私もクリスマスプランを考えているのだが、元のモチベーションがその程度なので何も思いつかない。家を飾り付けて酒を飲む、餅を啜る、日光浴をして酒を飲む、そのあと蕎麦を手繰る、などの提案は即時却下された。

 

夜の街をあてもなくぷらぷらしたのち、つばめグリルへ入った。

つばめグリルは好きだ。安くはないけど美味しいし、気楽にいいものを食べた気分になれる。

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ビールがすごい陶器のカップで出てきたが、冷たくて美味しかった。

仕事の話やすぐに揮発してしまうようなくだらない話をしながらを食事を楽しみ、そういえば久しぶりにデートっぽいものをしたな、と思った。

結婚して一緒に暮らしているとデートの非日常感はどんどん薄れていくもので、それはそれで幸せなことでもあるとは思うのだけど、どこか淋しさも覚える。2年以上一緒に暮らしているとそんなものなんだろうか。

だから、たまにはこういう夜があってもいい。

こういう小さな幸せの積み重ねを大切にしたいと思った、いい夫婦の日だった。