蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

メリハリをつけた働き方

リハリをつけて働きたい、と入社当時に言ったことを、今なお上司にちくちく言われる。

ちくちく言われるというか、私が残業しまくってると「あれ?メリハリは?」と指摘されるし、逆に早く帰ると「メリハリついてるね」と言われる。

 

残業を馬鹿みたいにしてる人は馬鹿だと思う。そりゃあ、仕事量とか能力差とか要因はいろいろあるけれど、最初から今日は残業してこの仕事しよう、と残業を前提としているよりかは、いかに定時内で効率的に動けるかを考えた方がいい。

とくにうちの会社は固定残業制なので、残業をした分、損をする。

ようは気の持ちようの問題というか、残業はできるだけしない!と目標を立てた方が日中の効率も上がるよね、という話だ。

 

でもまぁ、仕事してみると、定時内で終わるわけがない。

仕事量が多いし、ひとつひとつが重い。

それに能力も低くて効率も悪い。多い、重い、悪いの三拍子だ。

それで23時過ぎに家に帰ると、妻に怒られる。妻に負担をかけてしまっているのも事実だ。でも私は、まだ日付を超えていないだけマシだと思っているし、仕事が充実しているので苦ではない。それがまた問題になっている。

 

「メリハリをつけて働くのがモットーなんじゃないの?」と上司に言われると、ちょっとギクリとする。

我ながら入社したてで生意気を言ったもんだと思う。

でも先輩方を批判したわけではないし、あくまでも目標は目標だ。その目標がちくちくと自分に刺さる。

上司に茶化されるたびに、ギクリとしてしまう。

思いの外、自分に刺さっている。

我ながら、良い目標だと思う。

 

妻の仕事も今忙しくて、それでも私の方が帰りが遅いので、かなりの負担を強いている。申し訳ないと思うし、妻の不満はそれだけじゃないみたいだ。

私はなにも、家庭や妻を犠牲にしたいわけではない。

でも、今の仕事も、犠牲にしたくない。給料は低いしわりとロクでもないことも多いけど、やり甲斐があるのだ。

 

メリハリをつけなきゃいけないなと思いながらも、今日は早く帰るために、週末家で仕事をするための資料を持ち帰っていて、メリハリがついていない。

妻が外出している時に仕事を進めようと思う。