蟻は今日も迷路を作って

真面目な話からそうでない話まで。本当の話から嘘の話まで。蟻迷路(ありめいろ)という人が書いてます。

新年の掃除

  新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 

 初夢はなんでしたか?

 私の初夢はがっっっっつり仕事の夢でした。

 しかも仕事でミスする最悪の内容でした。ふざけんな。

 思い出しただけで頭痛がしてきたので初夢の話はこれくらいにしとこう。

 

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 正月早々寝坊した私は雑煮を食べ、ゴロゴロしていた。

 今年は大掃除をしていなかったので、家中が汚かった。

 というのも、家族全員がなにかと忙しくて家におらず、大晦日すら三人集うことができないほどであったので誰も掃除しなかったのだ。今年、私は実家を出て行く予定なので(我慢できないので)、家族はこうしてバラバラになっていくんだなぁと将来自分が家庭を持ったときの予行演習の気分であった。

 

 私は掃除や整理整頓が苦手で、会社でも「もうすこし整理整頓しようか」と言われてしまう。仕事の話をしたら頭痛がするから、すんな。

 家族全員整理整頓と掃除が苦手なので、限界まで誰も掃除しない。

 妹にいたっては、発達障害が関係しているのだろうけど、「掃除」という概念がどうも脳から剥奪されているようで、掃除をしろと言ってもできないし、掃除を手伝ってやっても掃除ができない。

 言葉で説明するのは難しいが、「掃除が無い」のである。

 だから彼女の部屋は荒れ放題で、ゴミ箱が4つくらい部屋に転がりゴミ箱としての機能を成さず、それ自体がゴミと化し、部屋がゴミ箱として機能しているちょっとした哲学状態なのだ。

 ちなみにゴミ箱がいくつもあるのは「妹の部屋にはゴミ箱がないから彼女は片付けができないのだ」という母の持論の為で、一年に何度かゴミ箱を買い与えているのである。実は母もかなり頭がおかしいのだ。

 だから私は実家を出て行こうと思う。

 

 そんな母が、大掃除をしなかった家の汚さにしびれを切らして、卒爾、掃除を始めた。

 私が昼風呂に浸かっている間に掃除機をかけ、雑巾がけをし、埃をはらっていった。

 殊勝なことであるよ。元日から遅れを取り戻そうと掃除をするなんて。

 「そこにある段ボール結んどいて!」

 言われて私が結ぶわけがない。

 「元日から掃除するなんて、はっきり言って愚かだよ」私は言った。「はやく風呂入れよ」

 母は雑巾がけをせっせとしていた。

 私は自分が悪者であるかのように思えた。

 

 

 なぜ元日からビミョーな気持ちにならなきゃいかんのか?

 掃除なんて、忙しくても昨年中にするべきなのだ。それでも忙しくて疲れて「まぁ汚くてもいいか」と暗黙の合意の内に掃除をしなかったのではないか。

 なぜ、元日になって大掃除をはじめるのか?

 「このままじゃダメになる」とでも思ったのだろうか?

 いい気づきだけど、残念ながらこの家は、父親に棄てられた日からとっくにダメじゃないか。

 

 

 

 そんな年のはじまりで、私は今年中に実家を出て行こうと決意を固めた。