蟻は今日も迷路を作って

真面目な話からそうでない話まで。本当の話から嘘の話まで。蟻迷路(ありめいろ)という人が書いてます。

「猫耳」がざわつく

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 耳美少女画像を朝からTwitterで見ていて(出社前はあえて馬鹿馬鹿しい漫画を読んだり、動物の赤ちゃんが転がる動画を視聴したり、美少女画像やエロ画像を見るようにしている。そうすることで(じゃ)の気を祓うのだ)、

いいなぁ、なんだかんだ猫耳って王道だよなぁ、

って温かな気持ちになっていたのだが、ふとしたときに昔からの疑問が忍者のようにさっと脳裏を通り過ぎていくので、素直に100%「猫耳はいいよなぁ」と思えなくなってしまった。


 昔からの疑問とはなにか?
 
 それは、猫耳美少女の耳どうなってるの問題、である。
 
 猫耳美少女が登場する漫画の設定はたいていの場合、人と獣のハーフ(そういう種族)か、なんかそういう神さまや妖精的なやつや、単にコスプレをして猫耳をつけているかのいずれかである。
 その中だったら断然、普段真面目な学級委員長が文化祭でイヤイヤ猫耳をつけて恥ずかしがる系のやつがいちばん好きだけど、正直どの猫耳も可愛いので素晴らしい。
 ただ気になるのが、猫耳が「耳」として機能しているか、ということだ。
 コスプレの場合、もちろんそれは飾りの耳であり本来の耳は人間の耳であるけども、精霊やハーフ系の「耳としての機能を持つ」猫耳少女の耳はどうなっているのだろうか?

 気になって仕方がない(実はそうでもない)。
 

 

  ↓

 


 あまり猫耳少女のフリー素材がなかったので、仕方なしに自分で描いてみた。

 

 どん。
 

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           (図)


 「■ 備考」の位置を計算に入れてなかったし、ぜんぜん下手くそになっちゃったけど、説明するための「図」としては機能しているので及第点としよう。そもそも会社の書類にイラストを描いてる場合ではないのだ。


 (図)のように、人間の耳があるべき位置が髪で隠れているイラストははたして多い。
 なぜだろうか?
 たぶん、描く側も「そういえば人間の耳があるべきところはどうなってるんだろう」と思って判断を避けているのだ。
 「人間の耳があるかもしれないし、ないかもしれない。わからない。見る人の解釈に任せよう。こういうのを解釈可能性の地平、と言うのだ」とか言ってるのだろう。

 

 逃げるな。

 本当はわかっているはずだ。

 

 猫耳が本来の耳として機能しているのであれば、人間の耳があるべき位置はのっぺりとした肌がつるつる広がる虚無の場所である」ことを!

 

 そうなると猫耳美少女は作品のベクトルの向きを変えて「妖怪」になってしまうので、そこを誤魔化すために髪の毛で隠しているのだろう。

 

 

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          (図2)

 

 2度目に描いたからには多少コツをつかんだと思ったけど、でだめだった。

 イラストは目が命。

 なぜか私の描く「美少女」とやらは幸薄そうな相貌の、死んだ目になってしまう。

 みんな目が死んでる。

 なんなんだ。

 あと、セーラー服を描いてしまうのはなぜだろう。気付いたらセーラー服になってしまう。

 うっすらと先に描いた「図」の跡が残ってるし。ノイズが多すぎるな。

 

 まぁいいや。

 図2にあるように、「妖怪化」から逃げなかったイラストの多くは人間の耳が描かれることになる。

 たいへんこれは、疑問である。

 こうなるとよくない。

 耳が4つあることになってしまう。

「コスプレの可能性」も捨てきれないけど、ストーリーの中で猫耳に触れて感じたり(「しゃ、触(しゃわ)らないでぇ~♡」的な)、ぴくぴく動かされるとそこに通う「血」を思ってしまって、なんにも集中できなくなる。

 この耳は「耳」として機能しているのだ。この少女は耳が4つあるのだ。その思考がノイズとなってフィクションの世界から心を引き離してしまう。

 これはこれで「妖怪」になってしまうのだ。

 

 猫耳美少女イラストには、かくのごときジレンマがある。

 

 ↓

 

 じゃあどうすればいいのかというと、どうしようもない。

 「こまけぇこたぁいいんだよ」の精神で、気にしないことにするしかない。

 だから作者方は気にせず好きなように描けばいい。

 「解釈可能性の地平」なんて言葉気にしなくていい。そんな言葉存在しないのだから。猫耳美少女と同じように。