蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

2年目になる恐怖

  一年前の今頃は、社会人になって2日目の朝を迎えて、とにかく気怠くて面倒くさくて朝も早くて、今後数十年に及ぶ「懲役」を考えて辟易していたところだ。

 そんな一年前の自分に言ってやりたい。

 一年後も変わらんぞ、と。

 

 ぐっ……(自分で書いてダメージを受けた)

 

 ただなんか最近は、ようやく諦めがついてきたというか、いっそのこといろんな面倒ごとから逃れるんじゃなくてひとつひとつ事にあたり、今の仕事に「本気」になってみてはどうかと思うようになってきた。

 これまでは毎日を何とか生き延びることに必死だったけど、これからは将来を見据えた、展望と言うのかな、そういうのちゃんと考えながらやっていかなきゃいけないんじゃないかと思うんである。

 最近はぐったりしてまったく小説も書けていないし、ブログを書くので精一杯だ。

 ブログを書くのは楽しいけれどさ。

 小説を書くと才能の無さに頭を抱えるんだ。

 こんなことしてる場合じゃないのかもしれない。もう2年目だし。

 

 

 ぐっ……。。。

 

 

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 2年目になったら、これまで通り甘えられなくなっちゃうんだろうか?

 職場に年下が入ってきたらどうしよう。

 私は「先輩」になってしまう。

 今まではわからなかったりミスっても「トホホ」とか「ぴえん」とか言ってればフォローしてもらえたけど、これからは私がフォローする側で、後輩とやらを育てねばならず、私が「ぴえん」とか言っても上司に「たるんでる」「仕事を舐めてる」などと評価され給料は下げられる一方で、最終的には一日1本のトウモロコシしかもらえなくなるかもしれない。

 「1本貰えるだけありがたいよ」と病床の母を泣かせるかもしれない。卵を買うために妹は身を売るかもしれない。私は恋人と別れ、違法薬物に夢を見るかもしれない。

 そんなの嫌だ。

 

 

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 私はたとえば出世して管理職になってやたらと責任を負いたくはない。

 そもそも努力するのが嫌だし、普通の、たまーに贅沢ができるくらいの生活を継続できればいいいなぁなんて思っている。

 

 動物的な観点から考えて、オスである私のこの性分はたぶん「劣等」なのだろう。

 オスなら這い上がらなくちゃならないし、支配せねばならない。縄張りを拡げ、力を誇示せねばならない。

 だけどそういうのはもう飽きたよ。文明開闢(かいびゃく)から一体何年経ってるんだ。今や女性も男性もなく働く時代、もはや性差によって社会的役割を与えられるべきではない。

 

 ここで難しいのが動物的役割についてで、女性には動物的役割として「出産」があるけれど、男性にはなにもない。これは女性当人が産む・産まない関わらず、あくまで肉体の機能としての話である。

 女性の肉体には出産の機能があり、子孫を存続させるという生物の大義名分が具わっているけれど、男性にはそれがない。

 だからこそ、「狩り」を必要としなくなった文明に住まう男性は、動物的肉体的機能の不足を補うための「社会的な性」を必要として今に至ったのではないだろうか?

 そうしてジェンダー(社会的性差)は生まれたのだ。

 

 今や男女の社会的性差は昔に比べたら薄まりつつある。時間をかけて、きっとなくなるだろう。差別ではなく区別になり、お互いの弱さと強さを補う社会になればいいと思う。

 「農業革命」「産業革命」「情報革命」とさまざまな革命が起きたけど、次に起こるのは「ジェンダー革命」なんじゃないかとすら思える。

 

 

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 めっちゃくちゃ話が逸れてしまった。