私のブログ記事のカテゴリーは6つある。
最も更新頻度の高い「エッセイでもありフィクションでもある」をはじめとして、それに付随させて使うカテゴリーで「読書」「グルメ」があり、まったく別の試みである「テキトー古文訳」「140字小説まとめ」、完全なフィクションであるという分け目をつけるために「コロナ・デカメロン」がある。
しかしながら、このカテゴリー、どうにかならないのかな、と常々おもっている。
というのも、「エッセイでありフィクションでもある」という名前もなんかちょっと変だし、<<エッセイ∧フィクション>>という広すぎるカテゴリー範囲が、時には記事の内容に蹉跌をきたすのだ。
本当のことを書いてもフィクションになってしまうし、フィクションを書いても本当のことになってしまう。
どうしてこんなカテゴリーになってしまったのか?
じつは元々狙いがあった。その狙いというのが、
本当のことを書いてもフィクションになってしまうし、フィクションを書いても本当のことになってしまう。
直前に書いたこれである。
ブログってブログ主に信頼を寄せきっているところが怖い一面でもあり、面白い一面でもある。
なんかみんな「昨日あったこと」とか「考えたこと」とか耳寄りな情報を記事にしているけど、これ全部嘘かもしれないな、とおもって読むと何も信用できなくなっておもしろい。
この人子育てのこと書いてて子どもが成長していくのが読んでてこっちまで嬉しくなるけど、本当は子供なんていなくて、架空の育児をしているんじゃないか。
そうやって子育てブログを読むと、その描写の細かさや気づきのリアリティに驚かされる。
そういうところはおもしろい。
だけど、嘘をさも本当のように書いて、読者を惑わすのは心苦しい。
だけど、本当のことを書いて嘘だとも思って読んでほしい。
だけど、嘘を書いて本当のことのように思ってほしい。
そういった葛藤もあり「エッセイでもありフィクションでもある」という微妙なカテゴリーを誕生させてしまった。
最早自分自身を信頼できなくなりそうである。
この記事は本当だから!
そう書いても信頼されないのではないか。なぜなら前提が「エッセイでもありフィクションでもある」から。
このカテゴリーを廃して「ブログ」というカテゴリーに変えようかな。