4月くらいから会社に行く前に吐き気がすごくて、朝ずっとえずいてた。
なんか花粉とか病気とかなのかな、と思っていた。仕事中もずっと続く頭痛に苦しみバファリン中毒気味で近頃は薬が効かなくなってきている。ふつうに病院行った方がいいかもしれない。
今年に入ってからまったく本も読めなくなってしまって、ブログも書けなくなって、家に帰ったら無気力にYouTubeを見る日々が続いた。YouTubeでは馬の蹄を削ぐ動画や自家製ラーメンを作る動画ばかり見ていた。たぶん今なら道具さえあれば馬の蹄をケアできるし豚骨スープを仕込める。それくらい見た。
帰宅すると頭痛は晴れ、不調もなくなるが、無気力のスライムみたいになる。
なんなんだろ、この感じ。
いろいろ突き詰めた結果、私は転職したいのだと気付いた。
前々から転職をしたいと思っていたけど、業務スケジュールが転職を許さなかったり、いろいろなことがあって転職活動ができていなかった。マイナビやエージェントにも登録だけして放置していた。
この半年くらい働きながらずっと「やめたい」ばかり考えていて、それがたまらなく辛い。
ぜんぜん仕事に身が入らない。
私は仕事のために仕事をしたいのにそれができていない。
いまの仕事のなにが嫌なのか、ノートに箇条書きにしてみる。
ところが全然出てこない。場面場面での嫌なところが出てこない。上司の口調がきついとか同僚が面倒くさいとか仕事が理不尽だとか、そういったことが出てこない。自分でもお利口さんに過ぎるな、と思う。
では、今の仕事で好きなところはどこだろう、と逆に考えてみる。
それもまた、出てこない。
ひとつも。
なるほど、私は「好きなところがひとつもない」のが心底嫌だったのだ。
これをとっかかりにして考えていくと自分の溜めこんでいた思いがするすると文章になって出てきた。内容はひどくプライベートなもので誰にも見せないと決めているのでここにも書かないけど、それを書き終えたことでかなりすっきりした。
私がやりたいことはなにか?
それはもうわからなくて、はっきり言って労働そのものから逃げて毎日ラーメンを作る動画を見て過ごしたいのだけど、働かなくちゃいけないのなら、私は自分に誇れる仕事をしたい。
私が自分の中で、自分に自慢できていることはなんだろう?
それは片手で数えるほどしかなくて、でもそれが次の道のヒントになっている。
いてもたってもいられなくなって、とりあえず転職フェアに行ってみた。そこでの収穫は、同い年のひとたちが陰鬱な顔をして同じように転職活動を始めている姿を見れてなんだか元気が出たのと、世の中にはいろいろな仕事があり、それなりにどれも楽しそうではある、ということだ。でも楽しそう、だけではよくない。
私は自分に誇りを持てるようになりたい。
「転職する」と決めてから朝えずかなくなった。
仕事中に頭痛はするものの、前ほど気分が悪くなることもない。バファリンは一回に半分ずつ嚥むようにした。
久しぶりに本を読んだらとても面白かった。
ブログもときどき書こうと思う。こうして書いてみたらやっぱり楽しくて、書くことは整心になっていたのだとあらためて気づかされる。
最近は毎日が楽しくてこの世界は思いのほか希望に満ち溢れているのかもしれない、と思えるようになっている。希望に根拠など必要ないとさえ思う。
まだまだなんも決まってなくて走り出したばっかりだけど、期間を決めて走りぬきたい。夏までになんとか。
この世界は可能性のかたまりなのだ。よくわからないけど大丈夫だ、と自信を持っている。
ラーメン屋か馬蹄職人になる可能性だってある。