蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

光と陰

職活動でひとつが最終選考の結果待ちになっている。

面接の手ごたえも悪くなかったし、脈は充分にあるんじゃないかと思っている。

だが、転職の先輩である妻に言わせれば「あまり期待はしない方が良い」と目を曇らせる。

というのも、妻は転職活動をしていた時に第一志望の企業に最終面接で落とされてしまったらしく、そのときも面接の感触は悪くなかったらしいのだが、あいにく彼女の他に受けていた志望者の方が企業にとって「より良かった」人材だったので、その折り合いで妻は落とされたらしい。

あまり考えたくないが私にだってそうなる可能性はある。

「あまり期待しない方が良い」というのは妻なりの優しさだ。

なのであまり期待はしないで結果を待っているけど、やはりどうしても心が落ち着かず他の企業を探そうにもあまり身が入らない。こういうときは保険も兼ねて他のとこに応募した方が良いのだろうけど。

でもひとついい感じに進んでいるのは安定材料になる。

 

それはそれとして、現職がまことにつらい。

辞めたい理由の言語化をした直後は身体が軽くなった気がしたが、それにも慣れると「はやく辞めたい」気持ちの先行でどんどん体が重くなっていく。

もうなんのやる気も出ないから仕事に支障が出かねないし(ちょっと出てるし)、そのせいで注意が散漫になってミスも連発している。ストレスでしかない。

我ながら無責任だ。こう書いてみるとしっかりしろ、と自分でも言いたくなるのだが、殊仕事の段になると、体に全然力が入らなくなって午前中は木偶の坊になってしまうのだ。なんかどうやっても無理で、自分でもどうしたらいいのかよくわからない。

夜もうまく眠れず何度も目が覚めてしまうし、日中は食べ物が喉を通らないので、陽が出ているうちはほとんど絶食している。一人ラマダン。それでもまったくお腹が空かないので不思議だ。食べると戻しそうになるから食べない方がマシ。

ひどいときは呼吸が苦しくなって体がやたらと暑くなる。とくにスケジュールで割り当てられた在宅勤務の日は、意識が朦朧とするくらいつらい。

仕事を辞めたいけど、次の場所が決まっていないうちは辞めたくないし、引継ぎをしないと残された人たちが「終了」してしまう。それにふつうに業務が馬鹿みたいに忙しい。

こんな状態で辞めるわけにはいかない。

ただただその思いだけでなんとか繋がっている。

結婚もして、上司からはこれからの働きに期待している、と口々に言われ、自分の置かれた状況と心の場所と言っていることの乖離が烈しく、なんとか取り繕えてはいるけど、それもなんとかって感じ。

全部全部自分の責任。

しょうがない。

耐えるしかない。

まだ終りの見えない陰の中で。

 

でもときどきブログに書くくらいは許してほしい。