蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

「不安は不安なままでいい」という選択

社して3週間、日々いろいろな仕事をやらせてもらっているけど、ふとした時にこれから自分は大丈夫なのだろうかと不安になる。

先輩方のように立ち振る舞えるのだろうか?

私にスキルは身につくのだろうか?

まだ始めたばかりでなんの力も発揮できていなくて、だんだん自尊心が廃れていく痛みは、紙やすりを体に擦り付けるようで、ときどきゾッとして腕をさする。

不安〜〜と思いつつも毎日仕事には行き、自分のできる精一杯をなんとかやっている。

でもそういえば、新卒で入社した前社はもっと不安だったな、なんて3年半前を思い出す。

未経験でIT業界に入り、Windowsがなんなのかもよく知らないままサポートデスクになってとにかく勢いで電話対応をさせられていた頃。

先輩たちはなんでも知っているように見え、自分はあまりにも非力で(実際になんの役にも立っていなかった)、迷惑ばかりかけていた。

でもそんな状態でも、一年もやればITの捉え方や考え方が備わってきて、それなりにサマになったものだった。辞める頃にはいろいろな人から頼られ、サポートをし、感謝されるまでになった。会議で提言したり報告したりした。

そういう経験があったからこそ、今そこまで焦っていなくて、不安ではあるけれど心配はしていない。

なんとかなる。そう思える。

前の上司や先輩の言葉たちが今も自分の中で生きている。

先輩がよく言っていた「なんとかなるだろう作戦」は呑気な言葉で気が楽になるけど、その実は「なんとかする作戦」であって頑張らなきゃいけない。

「頑張らない」は重要なスタンスだ。普通にやって普通にできるのが一番いい。ここぞというときに頑張るために、普段は頑張らないでいよう。

言葉は生きている。

 

一年くらい経ってほんとうにどうしようもない感じだったら本格的に心配しよう。