蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

齋藤のY 、虐殺のE

字にアルファベットが入ってると変な感じがする。

たとえば「齋」にアルファベットのYが入ってることに、皆さんお気づきだろうか?

お気づきでないなら、今じっくり見て気づいてほしい。

でっかくしてやるからよく見てくれ。

そして違和感に直面してほしい。

真ん中に、Yが、いますね。

なんで漢字にアルファベットが?こんなに独立してアルファベット然としてそこにいられると困惑してしまう。

君は生まれる場所を間違えたんじゃないか?道に迷ってきちゃったのかな?あるいは、アルファベットを遠い親戚に持つのかな?

YがYとしてそこにいる違和感。

たとえば、日、という字にも5つのアルファベットが潜んでいる。

EとFとHとIとLだ。

でもこれはアルファベットであって、アルファベットではない。なんていうか独立していないし、アルファベットとしての矜持を感じられないではないか。

話は逸れるが、この齋という字、そもそもごちゃごちゃしていて変だ。どことなくフラダンサーっぽいなと思っている。下の部分がスカートで、刀と氏みたいな部分が腕で。この氏っぽい形の部分もよく見ると氏じゃなくてやばい。なんだこいつ。

 

私が見つけた漢字の中のアルファベットは、たとえば虐のEだ。

なんでEが当然のようにいるの?と習ったときに誰しも思ったはず。

ここで、ヨ、だったら、まぁわかる。カタカナは漢字の親戚だから。

でも実際のところは、E。アルファベット。

そしてここにアルファベットがあることで、現実が歪められたような、上下の反転した南半球の世界地図を見ているかのような、不気味さを醸し出している。

Eが入っていることで、虐、の示すところの意味性をより強固にする。

この字はあまり使いたくないし、使われたときはよからぬことが起こったときなんだ。そんな警告色にも似た不穏さを湛えている。

すべては不気味にもEがいることによって。

こんなところにいるはずがないのに、というところに蛾がいたりするとめちゃくちゃ不気味なことになる。それと同じことが虐のEでも起きている。

 

へんな形の漢字はいくらでもあるのだけど、なかなかアルファベットの入ってる漢字は見当たらない。とくに、日常的に使う範囲内での発見は難しく、この10年で以上の2つしか発見に至っていない。

潜在的すぎて見逃しているのかもしれないので、心当たりのあるひとは、コメント欄で教えてください。