誕生日プレゼントに『中世の写本ができるまで』(白水社)を、クリスマスプレゼントに『幻の弦楽器ヴィオラ・アルタを追い求めて』(河出書房新社)という書籍を買ってもらった。
私は妻の誕生日やクリスマスプレゼントには数万円分の化粧品やアクセサリーなどを買い与えているので、妻から見て私はまったく安上がりな夫らしい。
でもこういう、2000〜5000円くらいする本って、本屋で見かけてもちょっと普段は手が出ないというか、そうまでして読みたいのかわからなくて、勇気を出さないと買えない。プレゼントで貰うくらいが丁度いい。
私は服の数を持っていないので、毎回妻が服を買ってくれようとする。それなら服の金で本をもらったほうがずっと嬉しいので、説得したり、どうしても、とせがんで本を買ってもらっている。
去年は図書カードだったが、今年は結婚式や推し活、引っ越しがあって金を多く使いすぎたので、本2冊とした。
私が妻に金を使う分にはどうでもいいのだが(あまり自分のお金に重さを感じないし、そもそも妻のために稼いでいるのだ)、妻が自分に金を使うのはなんだか嫌だなぁと思ってしまう。貯金するなり、投資するならしてほしい。自分で稼いだ金は、自分のために使ってほしい。
だから年々、私がせがむプレゼント代は減少傾向にある。
それに、高価なものは自分の金で買いたい気持ちがある。
服とかもそうだけど、なんか、人に買ってもらうと着るたびに「人に買ってもらったな」と思っちゃって、真に自分のものにはならない気がする。
高いものこそ我が銭で。
妻はそのあたりの価値観がまったく逆で相容れない。