蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

吸血鬼について考えたことをつらつら

血鬼のことを考えていた。

吸血鬼っていろいろな作品に登場していて、だいたいが強キャラとして描かれる。作中最強レベルのキャラもいる。

ジョジョ』だって一部と二部はヴァンパイアが敵だったし、『鬼滅の刃』も和製ヴァンパイアがモチーフなのかな、とおもわせる。

 

最強ゆえに弱点が多い。

神仏を象った聖具が苦手、日光が苦手、ニンニクや香草が苦手、などなど。

だけど心臓に杭を打たなければ死なないので、弱点を突いて弱まったところを馬乗りになり、大槌を振るわなければならないというのは、倒すにはかなり厄介な敵である。

馬乗りになった瞬間に牙をむかれることだってあるだろう。

吸血鬼を倒すには全身を聖具で多い、できれば日中に戦いを挑み、勝負の直前に二郎でニンニクマシマシを食べておく必要がある。

それで挑んでもどうだろう。

吸血鬼だって殺されると思っているから必死になって抵抗するかもしれない。そのくらいの「苦手」は克服してくるかもしれない。「苦手意識」を克服されるとかなり困る。

苦手を克服した吸血鬼は暴れまわる春のインド象と同じかそれ以上に厄介だろう。

吸血鬼を討伐するには組織的な作戦が必要となるだろう。インド象を退治する時だって一人では無理なんだから。

 

 

作品の中で吸血鬼はわりとイケメンや美女として描かれることが多い気がする。

身だしなみに気を遣い、紳士淑女然としている。その美貌で人々をかどわかして血を貪るのだ。

しかし、ここで疑問が起こる。

吸血鬼は鏡に映らないのに、どうやって身だしなみを整えているのだろうか?

仲間にやってもらっているのだろうか?

孤高の吸血鬼はどうしているのだろうか……。

「勘」でやっているのだとしたら、大したものだ。はじめて髭を剃る時は失敗もするかもしれない。髪の毛をセットしてもどうなっているかわからないから、初めのうちは鳥の巣みたいになっているかもしれない。

髪の毛のセットはもうやりようがないから、古典的な吸血鬼はみんなオールバックにしているのだろうか?たしかに鏡が無くてもできそうではある。

化粧をする吸血鬼なんてもっと大変だ。

いったいどうしているのだろう。

 

血しか飲まないというのも面倒な事だろう。

「おれは普通に暮らしたいのですが」とおもっている吸血鬼も現代ではいそうだ。

そういうライトノベルでも書いてみようかな。

『近所の吸血鬼は血を飲まない』『転校生が鏡に映らない件』『吸血鬼 温宮冬夜の憂鬱』などと称して。

もうありそうな気もする。

苦手を克服するためにニンニクを毎日ちょっと齧っては嘔吐する吸血鬼も見てみたい。