蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

偽名を作ってプライバシーを守ろう

Googleアカウントを登録する際に、たしか就活用に作ったためだろうが、メールアドレスを本名で登録してしまって、よせばいいのにアカウント名も本名で登録をしてしまった。

就活で使う以上、訳のわからない名前にするのもおかしいので、悩んだ末に一時的に使うものだからと本名で登録したのだけど、やはりインターネット上で本名を晒すというのは市民会館で下半身を露出するくらい危険な行為だとひしひし感じた。

今はGoogleアカウントもInstagramアカウントも別の名前にしている。

InstagramやとくにFacebookは本名で登録する人も多い。

幼い頃からインターネットで名前や顔を明かしてはならないと固く教育されていた身としてはまったく信じがたく、たとえ友だちとしか繋がらない鍵アカウントにしていたとしても抵抗感は拭えない。

昔はFacebookやっていたのだけど、本名でやるのが気に食わなくて、辞めてしまった。別に本名でやらなくても良いのだけど、中高の友人の動向を探るうえで本名でやらないのも違う気がしていた。Facebookの特性上、仕方のないことだ。

Twitterはアカウント名に縛りがなくて良い。

 

こういう時に便利なのが「偽名」だ。

本名を使いたいけど本名は晒したくないときに偽名は役に立つ。

それも、わりとリアルな、マジでいそうな名前にする。

たとえば「田倉 諒」とか「三嶋 里砂子」とか。

ぜんぜん知らん人みたいな名前にする。

赤部 項太郎、磯掛 公子、鵜飼 沙羽、江畑 修一、老山 茜、花頭 矗、絹川 木面、蔵井戸 宗喜、外島 逸笑、古座川 逢、佐橋 翔也、色差 あやな、須桐 倫太、瀬良 国康、僧堂 時夫、田倉 諒、知久 柳生、土屋 句麗、手島 京、通山 順三、中野 恭次郎、蜷見 倉玄、滑川 伊与、螺子巻 鶉、野口 養、馬良 萱、平子 鳴海、双葉 かえで、紅下 楽太、法悦 杏果、真島 慎也、三島 里砂子、武藤 妙、明 譲葉、餅平 群勝、櫓 芦花、湯島 清覚、与後 諒太郎、雷堂 拓斗、林 光子、流川 永光、礼構 アサ、魯山 深雪、和川 愛梨、恩田 秋咲 ……

みたいな、いるかもしれないけどたぶんいない、自分でテキトーに考えたそれっぽい名前にする。

考えたら一応、検索もしてみる。

それでヒットしなければ、もう大丈夫、それがあなたの偽名だ。

Googleメールを開いたときや、インスタグラムを使っているとき、YouTubeを開いたときに偽名が表示されるので「こいつだれだよ」と思うかもしれないけど慣れればだんだん馴染んできて、インターネット上の人格が形成されていくようで自己分裂を起こし面白い。

インターネットでの私は違う人の名前を使い、そいつの人生を想像し、そいつの性格を真似している。妻にバレたときドン引きされたけど事情を説明したら納得してくれた(しばらく口をきいてくれなくなったが)ので大丈夫だったものの、これはあくまで個人的なこととして内に秘めて運用するのが吉だろう。偽名はバレないでこそ偽名なのだ。

また、インターネットでなくても、たとえばレストランの受付に名前を書くときとか、どうでもいいメンバーズカードに登録するときとかにも偽名は便利だ。

自意識過剰な防衛反応だと自分でも思うけど、何気に本名を使いたくないタイミングってよくあるのだ。

他にも、名前を教えたくない人には偽名でいいとさえ思っている。

偽名はひとつ持っておくと便利だ。

 

〜偽名作りのポイント〜

・本名っぽい、いそうな名前

・できれば性別は自分のものと合わせる(不都合があるかもしれないし無理はよくない)

・できるかぎり秘密にする

 

皆さんも偽名を作って安心安全なプライバシーライフをお送りください。