6月に漬けたあんず酒が飲めるようになった。
梅酒と同じ要領でなんとなくやってみたのだけどなんとかなるもんだ。
とろりと甘くて、ほのかにあんずの懐かしいような、くすぐったいような、甘酸っぱい香りがする。かなり美味しくできた。
砂糖の分量がおかしかったのか、相当に甘くて毎日飲んでたら糖尿になっちまうだろうけど。
炭酸で割ると、泡で弾けて香りがより高くなる。
それにしてもあんずの見た目は、こう言っちゃなんだけど、キンタマだなぁ。
なにかほかに適当な喩えがあればいいのだけど、キンタマの他に浮かばない。
妻にも好評だったので、来年は大きい容量のボトルで作ろうと思う。
季節のこういった仕事は人生を豊かにする。自分が時間の中で生きていることを確認させてくれる。昔の自分からの贈り物。
長いようで早い時間の流れをただ闇雲な苦痛と捉えるのではなく、雲が流れるようにほんとうは美しいものなのだということを教えてくれる。
一緒に漬けた梅酒の方も飲めるようになった。
ただこちらはまだ熟成が足りない感じで、今年は大容量で作ったので、少しずつ熟成を楽しんで、これもまた時間の流れを楽しみたいと思う。
来年は酒じゃなくてシロップ作りにも挑戦してみたい。